知っていますか?「床の間」の本来の意味

2014年11月17日

 パソコンの普及で文字を手書きする機会が減った今、文房具の売上は年々下がってきているといいます。そんな中、パイロットが発売した子供向け万年筆「カクノ」が大ヒット中。インターネット上では「どんな商品?」と注目を集めています。万年筆とは通常、安くても3,000円はするものですが「カクノ」は1,000円と低価格。万年筆など文房具に関心はあるけれど、使ったことがない、高くて手が出ないという人にも気軽に使ってもらえるようにとこの商品を開発したところ、若い女性に大ウケして大ヒットとなり、品切れ状態になるほどの勢いなのだそうです。

 ちなみに、この文具メーカーの調査によると、50代以上の人は9割が「万年筆を使ったことがある」と回答したのに対し、20代の半数以上が「使ったことがない」と回答したのだそう。確かに、万年筆で文字を書くというのは、ちょっぴり古めかしいイメージも思い浮かびます。例えば、「原稿執筆に向かう文豪」といったイメージなどでしょうか。畳の部屋に文机を置いて、座布団に座って原稿に向かう……。そんなシーンに、テレビや映画、あるいは本の中で出会ったことのある人も多いかもしれませんね。実際に、川端康成や森鴎外といった文豪が執筆活動に使用した和室を、現在でも宿泊利用可能な旅館もあるそうです。

 旅館というと現在でも畳のお部屋が多いものですが、「床の間」が残念なことにテレビや金庫を置くスペースになってしまっている場合も多く見受けられます。「床の間」とは本来、畳の部屋の中で、権力者や高貴な人がそこを背にして座る「上座」としての役割を持っていたもの。江戸時代には、「床の間」は権力や冨の象徴であり、武家や豪商のものだったのです。家の中でも、大切なお客様を招き入れる特別な部屋にだけある「床の間」。そこに掛け軸や花瓶などを飾って、特別な空間としてしつらえる場所です。もし、みなさんのお宅にも床の間があるのなら、その空間が持つ本来の意味を見直して、改めてしつらえを整えてみてはいかがでしょうか。

 床の間や畳の部屋はないけれど、畳のある生活を手軽に楽しみたいという方には、置くだけ簡単、DAIKENのユニット畳もお薦めです。