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日本の気候風土に最適 畳の優れた性能

2015年3月4日

 畳は、日本人にとって身近な床材。ほとんどの住まいの中にあって、「生まれた時から今までずっと、畳のある暮らしをしている」という人もきっと多いことでしょう。でも、畳が床材として、住まいの中でどんな役割を果たしているか改めて考えてみたことはあるでしょうか?今回は、畳の優れた性能についてご紹介したいと思います。

和室

 まず、畳には高い断熱性があります。昔の畳床とは、中に稲わらが厚く詰まった作りでした。現代では、ポリスチレンボード、防湿シートといった材料を幾層にも重ねた作りになっているのが一般的です。すると畳の中にしっかりとした空気の層が生まれて、住まいの中で高い断熱効果をもたらすのです。また、それは保温性、そして吸音・遮音効果にもつながります。厚い畳床のお陰で、弾力性にも優れた床材である、ということも言えます。固いフローリング素材などと違って、そのままゴロンと横になっても快適な、程よい柔らかさ。小さなお子さまやお年寄りが万一、部屋の中で転んでしまってもケガをしにくいというメリットもあります。また、畳の上を歩く際に、弾力性で足裏に刺激が加わると、脳にもその刺激が伝わってボケ防止になる、とも言われているんですよ。また、畳は吸放湿性にも優れており、"天然素材のエアコン"とも言われることがあります。人が寝ている間にかいた汗など、部屋の空気中にある水分をどんどん吸収する作用があります。逆に部屋が乾燥すると、畳に含まれている水分は空気中に放出され、部屋を快適な湿度に保ってくれるのです。古くから日本の住まいの中で畳が床材として定着してきたのは、四季の移ろいや、湿度の高い日本の風土に最適な素材であり、優れた性能を発揮する、という理由があったからこそなのです。

 現代の日本の家屋は、洋風家具やインテリア用品を取り入れたりして和洋折衷の空間も多くなりました。時代とともに、畳へのニーズも移り変わってきています。そこでDAIKENでは、モダンな雰囲気の「カラー畳」もお届けしています。ピンク、ベージュ、紺、黒など、斬新な色合いの畳もあり、洋風家具とも自然にマッチするおしゃれなな空間をつくり上げることができますよ。